2012年6月24日日曜日

イメージの歴史 (ちくま学芸文庫)

若桑みどり著
(カバー裏より抜粋) 有名芸術家の作品はもとより、版画や挿絵、広告や記念碑に至るまで、美術作品が、何のために、どのように描かれてきたかーそれが「イメージの歴史」だ。

 正直ジェンダーに対して、良いイメージがない。 男女の差別はいろいろ議論はあるのは理解できるけど、小学校高学年の男女の着替えや身体測定を一緒とかは理解できない。区別は必要でしょう。で、この著作を手に取って迷ったんだけど、ジェンダーを笑ってやろうという気分で買ってみた。
 考えていたのとは違ったかな。歴史の中で現れるイメージに対して、それを解析している。納得できる内容で、成る程、と思うところ然り。エバとマリアの話は中々興味深い。っていうか、教会はこんなこと真面目に考えていたのか…。まあ後世の、異教徒が言っても意味ないのだろうけど。その他西欧中心の植民地主義や第二次世界大戦、日本に目を向けて、東京周辺の彫刻に目を向けている。ま、ヌードの彫刻を造る意味を芸術家という人達に考えて欲しいし、まともな答えが欲しいとは思う。