フレイザー著 永橋卓介訳
(カバー裏より抜粋) 政治、結婚といった社会制度の成立に俗信が果たす役割を厖大な民族史的資料を駆使して明快に説明する。
1939年初版のままの再販。古い漢字を覚えていく自分って凄いと思わせてくれました。内容は、西欧から視た蛮族と呼ばれる民族の俗信を書いているのだけれど、まーすごい。不倫や近親婚が災いをもたらすと信じていて…これは仕方ないことかもしれない…義理の両親とは顔を合わさないとか、自分の子供でも異性とは顔を合わせないとか、その他諸々。で、不倫が発覚したら、大概死刑かリンチ…。いったい何人が無実の罪で…。王様というのも大変。家から出られないな、これは…。死んだら死んだでまた…。この著作に書かれていることが全て真実とは限らないことを一応念頭に置いて、その上で興味深いです。ただ、同じような内容がひたすら繰り返される傾向がある…この著者の作品ではよくあることだけど、ので退屈してしまう部分も多い。