D.O.ウッドベリー著 関正雄 湯澤博 成相恭二訳
(カバーより抜粋) 二十世紀、新時代の天文学の発展は、望遠鏡の進化とともにあった。その基礎を築いたヘールは、資金・材料集めや技術上の様々な困難を乗り越え、次々と巨大望遠鏡の建設を進めた。
技術的な部分はサッバリです。でも、面白い、面白い時代だったんだな、と。ヘール氏、天は二物…どころか、どれだけ与えたのやら。理系はばっちりで、セールスマンの才能もあって、熱意も情熱もあって…。周りを巻き込む力…凄い人がいたんだ。周囲の人々も凄い。基盤のために殉職した人、トラックの運転手からガラスの技術者になった人…。今、こういうのってあるのかな。ちょっといいことしか書いてないのかな…という気もしなくはないけど、読んでいてちょっとがんばろうか、と思わせられる一冊です。