オフェイロン著 橋本槙矩訳
(カバー裏より抜粋)現代アイルランドを代表する作家オフェイロンの手になるアイルランドの基本文献。
序盤、若干文章が読みにくかった。難しいとかではなくて、文章自体が…。読んでいくうちに慣れたけど。 アイルランドというと内乱、テロ、IRA、宗教戦争のイメージ。イメージだけで実際はよく知らない国かな。この著作は知らないアイルランドを分かり易く読ませてくれた。大衆に対して厳しいな…。大衆の愚かさは時代が変わっても国が変わっても大して変わらないけど。p266の「世界中の政治家には一つのルールしかない。それは野党の時の発言を与党の時に口にするなということである。さもないと対立党が不可能だとみなしたことを実行しなければならない羽目になる」さてさて日本の与党は…。大衆は野党のときの発言を信じたな…。ま、私も大衆ですけど、あれは信じなかったし、やばくね?みたいな…。この作品は読んで欲しい。決してアイルランドだけのことではなく、自分自身の諌めになると思う。