W.S.モーム著 西川正身訳
モームの読書の手引き。欧米文学の紹介。
「世界の十大小説」が面白かったので、同じ著者の同系列の作品を買ってみた。紹介されている作品で読んだ事あるのは、ポーだけでした。フローベールは「紋切型辞典」は読んでるけど、小説とは違うな。「世界の十大小説」を先に読んだせいか、淡々としすぎているような気がした。雑誌連載だったようで、文字数の制限もあったせいもあるだろう。ちょっと不満。ただ、著者の読書することへの考え方には同意する事しかり。楽しめない作品はつらいだけだし。つまらないところは飛ばせばいいとか、飛ばす事に妙な罪悪感を持っていたけど、飛ばしていいんだ。p69詩に関しても同じ事思ってた。詩は原語だろ、やはり。俳句が英訳されているけど、あれで理解できるのかな?あー、もちろんどんな作品でも原語で読むのが一番なんだろうけど、詩、俳句等は特に原語であることに意味があると思った。
18、19世紀の欧米文学に興味のある人は一読するのもいいと思う。