寄藤文平著
死のデータベース。死について考えよう。
死に向き合おうとする書籍は重々しくなる傾向があるのだが、これは黄色と緑色が使われていて( メインは黄色 )とても明るく軽くみえる。でも軽そうなイラストに対して内容は真面目。宗教、死に方、死因などを楽しいイラストで説明しているが、決して茶化しているわけではない。不謹慎と捉える人もいるかもしれないが、これも一つの向き合い方。でも死に直面している人にとってどうなのかはわからない。死を考える入門編にはいいのではないかな。
死後の世界について、宗教別に簡単な説明があるけど、なぜキリスト教がない? ユダヤ教もない。イスラム教はある。大御所なのに。何かあるの? と勘ぐりたくなる。
日本は火葬で自分の死体に対する選択肢がなさ過ぎる。私の希望はダイヤモンドになる事。だめなら、肥料になるか食物連鎖のなかで栄養になりたい。
ちなみに私は土葬をみたことがある。大きな醤油の桶のような棺桶の中に遺体が体育座りで入れられていた。白い着物、頭には白い三角の布、昔ながらの幽霊スタイルに衝撃を受けた事を覚えている。