アイザック・アシモフ著 冬川亘・浅倉久志訳
アシモフの初期短篇集の第2弾。作品ごとにアシモフの解説が付いている。
おお、第1集より面白みが格段に増している。違いが分かってしまう。表題作の「 ガニメデのクリスマス」好きだ、こういうちょっと滑稽なの。7日毎のクリスマスか…ありがたみが薄れる気もする。人間の感覚かな…でも7日でいっさい歳をとるのは嫌だ。「幽霊裁判」「スーパーニュートロン」「決定的!」もいい。難しい事はさっぱりだけど、どんでん返しが楽しい。「スーパーニュートロン」の会議方式は「黒後家蜘蛛の会」などの作品につながっていくのかな。「幽霊裁判」のオチは判例主義への皮肉でいいのか。
そして、アシモフの解説があり作品がより楽しめる。今回は一般から見ての荒唐無稽が減っている気がした。