2010年6月3日木曜日

城 (新潮文庫)

カフカ著 前田敬作訳
測量師さんでしかない男が、招聘された村で八分にされ翻弄されていくさまを描く。

 読んでいてイライラする。つまらない作品という意味ではなくて、同じところをループしながら、少しずつ沈んでいくような感じにイライラ。自分がKならさっさと出て行くぞ!と思いながらも、普通の常識で読む作品ではないのはないので、ああ頭がついていけない。不条理ここに極まれりかな。最後まで執筆されずに終わっているが、どうなるのか想像がつかない分余計に気になる。