ギッシング著 小池滋訳
ギッシングの南イタリア紀行。
情景が想像できるような描写が続いている。風景も街並、宿屋等、良い事も悪い事も描かれている。こんな旅は私みたいなチキンにはできない。熱病にかかるような環境…、今も紛争地域とか行く人たちがいるけど、コトローネのような状態、さすがにもっと酷いかな。こういう旅に憧れはするけど、本の中だけにしておこう。
著作の中にも述べられているけど、今も昔も観光地でない限り地元の人間は遺跡跡とか興味持たない、知らないんだよね。私もそうなんだ…。遠隔地の人に教えられてそうなんだと知る事が多い。著者は昔の名残が無くなっていくのを嘆いているけど、そこで生活している者にとっては観光地ならともかくね…土地の人間は困る。
この作品、全訳のようなんだけど、旅の途中で終わってる。原文がそうなのか?残念。