小泉八雲著 平川祐弘編
著者から見た明治の風習、風俗を鮮やかに描き出す。
知らないことがたくさんありすぎて、日本人として恥ずかしい。妙法蓮華経の音はサンスクリットだったのか。検索してみて驚いた。地域によって同じ行事でも風習が違うことが多いな。神道と仏教がごっちゃになっていて、著者の記述と私が教えられていた事と違う部分もある。浄土真宗って神道ダメな地域があったんだ。私の住んでる地域も真宗だけど、昔から何でもウエルカムだな。お年寄りはコレクターかなと思うぐらいいろいろやってるし。
読んでいて、書かれている話は確かに日本の事なんだけど、別の日本のように感じた。ちょっと…いやかなり褒め過ぎでは?外人さんの前でいい顔していただけのように思うのは、私がひねくれているからだろうか。西洋中心目線で他の国を書いている著作とか嫌いだけど、ここまで美しい日本には、また疑問を感じてしまうのだ。すぐ前に「遠野物語」を読んだので、余計に不思議に思うのかもしれない。