ゲーテ著 相良 守峯訳
ゲーテのイタリア紀行文。カールスバード出発~ローマまで。
このところディケンズ、ギッシング、そしてゲーテとイタリア紀行文を続けて読んでいるけど、一番読みやすいのはゲーテ。もちろん、それぞれ目的、興味などの違いがあるのはわかった上で読み易さだけ考えてのこと。訳者によりなのかな。知らない名前が沢山でてくる。適当に注釈を見ながら、イタリアに空想の旅をしよう。解説によると、有名な建物、作品について触れられていないことが批判の対象になっているらしけど、私程度の人間は、イタリアの有名無名はさっぱりなので気にせずに楽しめる。逆に詳しい人は、なぜゲーテが外しているのか考えるのも楽しいかも。
とにかく博学で興味が広い。素晴らしい旅だ。西欧の芸術家にとってローマは特別な場所なのだと改めて感じた。