2010年4月3日土曜日

ユニオン・クラブ綺談 (創元推理文庫)

アイザック・アシモフ著 池 央耿訳
爺さんの推理自慢。過去に起こったという事件をいかに自分が解決したかを語る。

 一話一話が短いので読みやすい。推理も分かりやすい。私のような推理ダメダメな者にも楽しめる。ただ推理の内容が英語の文字等に関わるものが多目で、英語ダメな私にはさっぱりな話もあった。本格派の推理小説を望む人向きではないと思う。
 情報機関での推理話が多いのだが、一般人が持つ情報機関のイメージのままで信じてしまいそう。難事件を誰かに相談するかどうかは別にして、こういう事件は実際ありそうと思わせるのはうまいなー。
 ただ、どうしてもヘンリー ( 黒後家蜘蛛の会 ) と比較してしまう。正直、ヘンリーの方が面白い。何というか結末に爽快感を感じなくて。うーん。