カペル・チャペック著 飯島周編訳
チャペックのチェコスロヴァキア国内旅行記。
もっと毒気が強いものかと思っていたが、そうでもない。祖国に対する愛に溢れている。もちろん社会批判等もある。「警察の手入れ」は胸が痛む。チャベックも解決策を提示していない。できないよね。金を渡しても酒と賭博あたりに消えていくのだろうし。こういうのは世界共通のような。日本のなんとか村でも酒とパチンコに (笑)。
土地それぞれの話、人々の生活、植物など収められているので、空想の上のチェコの旅を楽しむのに良いと思う。