メアリー・ボイス著 山本由美子訳
ゾロアスター教の歴史を考察。
石器時代から…古い宗教だったんだ。現代まで残った事にびっくり。火だけではなく水も信仰の対象なのも初めて知った。
しかし、宗教って終末論が好きだな、石器時代から現代まで大概の宗教で述べられていることになる。常に恐怖で支配ですか。呆れる。あと、近世になってオカルト色を持つ宗派が出てきているのが気になった。古い時代なら異端ということで締め付けられてきたのが、緩んできたのかな。何かどの宗教も似たり寄ったりな事している。迫害して迫害されて、死後の世界も金次第というような教えで信徒の生活を圧迫したり。
移住を繰り返してきただけコミュニティのつながりが強そうだ。インド国民というよりゾロアスター教徒としての意識の方が上なのか。
本を読む限りでは一神教である事へのこだわりがすごい。このあたりは日本人には分かりにくい。逆にあちらも日本人の宗教観は理解できないだろうけど。なんせ八百万の神様がいる国の国民だから。