2010年8月21日土曜日

イタリア古寺巡礼 (岩波文庫)

和辻哲郎著
著者のイタリア美術紀行。

 古寺巡礼しいう題名だが、美術品…絵画、彫刻を中心に考察されている。写真が多く掲載されているのが嬉しい。その美術品のどこを素晴らしいと思うのかが、抽象的すぎず、素人にも分かり易く述べられている。また、宿の様子、汽車の窓辺からの風景を日本と比較して表現してある。真っすぐ伸びた松の木の話等興味深い。私の頭に浮かぶ松の木って幹が曲がったイメージが強い。ヨーロッパの松の木か…。同じ種類の木でも日本とはまったく違う風景を作り出しているのだろうな。イタリアの旅のお供に、また空想の旅のお供にどうぞ。