2010年8月30日月曜日

トルストイ民話集 イワンのばか (岩波文庫)

トルストイ著 中村白葉訳
トルストイの短篇。民話をモチーフに改作している。

 うーん、説教臭い、宗教臭い。私はこの作品ダメです。「洗礼の子」は何が言いたいのか理解できない。洗礼父、性格悪くないか?って30年間も子供を親の元に帰さず…誘拐ですか?民話なんて矛盾とお約束の集まりなんだけど、トルストイが改作しているので突っ込みたくなる。「イワンのばか」で手にマメを作って働く事を奨励しているのに、「洗礼の子」は何やっているのだか…。「人はどれほどの土地がいるか」は良かった。