2010年8月2日月曜日

トリフィド時代 (創元SF文庫)

ジョン・ウィンダム著 井上勇訳
緑の大流星群を観た人たち全員が、翌日視力を失った。混乱が世界を覆う、そして第二の脅威「トリフィド」が人々を襲い始めた。

 日本だとヒッキーの視力は助かるか?!でも、家から出ずにトリフィドに囲まれて終了。実際起こったらどうなるのだろう。作品に描かれる以上の状況となるか。北斗の拳の世界?もっと火事が起こりそうとは思うけど。トリフィドがイメージしきれない。映画版観たけど、あまり覚えていないんだ。読んでる途中は、サガフロンティアというゲームに出てきたサボテンモンスターが鞭もっている姿を思い浮かべていた。主人公はこういう作品に出てきそうなタイプ。ヒロインが意外に逞しくて好感が持てた。登場人物それぞれの考え方も納得できる。「救援が…アメリカが…」私もこういう事態が起こったらそう思うだろう。序盤はちょっとかな…と思ったけど、徐々に引き込まれていった。SFの古典として推されるに相応しい作品。
 視力を失った原因、トリフィドの正体などは作品の中で解明されていない。序盤に衛星兵器に触れているし、主人公の口から出ているから、まあそういうことだろう。彗星だとイギリスの裏側は無事じゃね?とか思うし。兵器としてもちょっと疑問あるけど。とりあえず、流星群等のイベントは絶対観ないと心に誓った。

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