バーバラ・W・タックマン著 大社淑子訳
トロイアからベトナムまで、施政者たちの愚行を考察する。
白状します。アメリカ独立戦争とベトナム戦争についてほとんど知りませんでした。勉強になりました。歴史は好きだけど、近代は興味なくて…。この本に書かれている事が全て真実だとは思わないけど、どういうことが起こっていたかは理解できた。トロイアは本当に何が起こっていたのかは謎なのでともかく、教皇庁は改めて酷いものだと。で、近代。よくヒトラーの残虐は喧伝されるけど、他の国も変わらない。十分肩を並べられると思うのだが?人は数字の1でしかないのか?プロパガンダと思い込みの怖さを改めて思い知らされる。911の後のアフガニスタン紛争、イラク戦争…結局ベトナムと同じ事をやってない?最近アフガニスタンの資源についてのニュース流れてたね。陰謀説は信じてないけど、信じたくないし…うーん。結局国益ではなく個人の利益だからね。将来、真実に近い事が表に出てくる日がくるのかな…。
結局大衆は踊らされるままなのかな。よく「今は昔と違っていろいろ情報が得られるから」というような意見があるけど、情報は多ければ良いというものじゃない。取捨選択できているのか?取捨選択している自分を客観視できなくては、情報が得られても何の意味もないよね。それができている人がいても結局少数で、やはり愚行は繰り返されるのだろうけど。