2010年7月31日土曜日

エトルリヤの壺 (岩波文庫)

メリメ著 杉捷夫訳
「カルメン」の著者メリメの短編集。

 やりきれない話ばかりなのだが…。何なんだ?この絶望感と空虚。訳者が著者をペシミストと評してみえるけど、本当に…何というか。全ての作品が悲劇で終わる、もしくは悲劇を予感させる終わり方をしている。気持ちが落ち込んでいる人は読んではダメ。作品自体は良いものと思うのだけど。元気なペシミストの人、どうぞ。