2010年7月23日金曜日

博物誌 (新潮文庫)

ルナール著 岸田国士訳
身の回りで生きる様々なもの、動物、植物を瑞々しく歌い上げる。

 自分の目で見た動物たちの生態を、詩的に童話のように短文で綴っている。訳者が俳文を思わせると述べているが、確かに納得。挿絵もいい!本文と相まって、想像力をかき立てられる。原文も読みたい、などと思ったのだが、フランス語ですね…。こういう作品は訳者の人も大変だろう。感性のものだから。
 長閑で穏やかな作品。間違っても起伏盛りだくさんの作品が好きな人は手に取らないように。