建築家ル・コルビュジエの建物に対する思想。ユニテ・ダビタシオンに近代の住居の一つの原形を視る。
とにかく、なぜこれが反対されたのだろう?という不思議。時代を支配した風潮がよく理解できない。利権等の跋扈があったのかな。マスコミと対立してたとか?
表紙の写真をみると、とても可愛らしいヨーロッパらしい色合いのアパートメント。どうして建物以外の背景を切り取ってしまったのだろう。建物以外は白で潰されている。近隣の雰囲気も合わせてみたいのでグーグル先生のお世話になりました。建物の周囲は植樹。中身は雰囲気良さげで住みたい。一戸の中に二階があって、家族でも十分。
ユニテ・ダビタシオンにはル・コルビュジエの思想がつぎ込まれている。今これほどの思想をもった集合住宅はあるのかな。住むということを突き詰めて設計された住宅。ル・コルビュジエはユニテ・ダビタシオンで一つの共同体が出来上がることを期待していたように読めるのだけれど、ちょっと息が詰まりそうにも感じる。もちろん生活のほとんどが一つの場所で完結するのは便利だし、通勤時間が短縮はいいことだ。田舎の人間は通勤時間が本当に…(泣) だけど特に世界遺産に登録ということになると、規制がきつくなって大変じゃないか?ヒッキーの気がある人間にはきついかも。