2010年3月10日水曜日

黒後家蜘蛛の会3 (創元推理文庫)

アイザック・アシモフ著 池 央耿訳
男性だけのクラブ黒後家蜘蛛の会のメンバーの素人探偵、でも真相を言い当てるのは給仕のヘンリーだった。水戸黄門とは違うな。安心してパターンを楽しめる昔のテレビの時代劇かな。

 解説で、情景描写がないということを述べてみえる。そういわれてみればそう。必要な描写だけが描かれている。すっきり読めるわけだ。
「スポーツ欄」前年のワールドシリーズの優勝を知らないとナチスのスパイ。オリンピックの始まりも終わりも知らなかった私は宇宙人のスパイか。「ミドルネーム」女は女で男性禁制の会をすればいいだけ、と思ったけど、考えてみると参加はしたくない。
 どの巻か忘れたけど、作品毎のあとがきで「ブラウン神父シリーズ」とタイプが似ている、というようなことを述べられているのを読んだ。積ん読が増えそうな予感…。