2010年3月8日月曜日

日月両世界旅行記 (岩波文庫)

シラノ・ド・ベジュラック著 赤木昭三訳
月と太陽への旅行記。

 宗教批判というかキリスト教会への批判が詰め込まれている。今の時代には笑っていられる内容だけど、著者が生きていた時代にはかなり危険だったのでは?あとがきにも、イエズス会士うんぬんの疑惑も書いてあったし。変人なのか闘士なのか目立ちたがり屋だったのか、とても自分のようなチキン野郎には真似できない。内容は哲学的なお話の羅列かな。哲学といっても、私程度でもついていける内容なので身構える必要なし。いや、もしかしたらいや多分深い話なのだろうけど気にしてたら本は読めない。気軽に想像の世界を満喫しよう。なんたって露を満たしたガラス瓶で宇宙へ行ってしまうのだから。この時代ならではの発想が楽しい。