アーサー・C・クラーク著 山高昭訳
クラークのエッセイ。パルプ雑誌アスタウンディングの話を中心に時代を回想していく。
クラークは「2001年宇宙の旅」のシリーズが好きなので買ってみた。はっきり言って手強い。私みたいな知識無しにはかなり厳しい。それなりの知識を持った人向けようだ。文章も読みづらい。多分括弧のせい。文章の途中に ( ) を使って追記したり皮肉ったりしてあるのだが、それが多すぎて頭が振り回される。途中から括弧は無視して読むようにした。
クラークのSFに対する考え方は共感できる。p79「荒唐無稽な科学ならいい。虚偽の科学はやめてほしいのだ。」ですよねー。と、子どもの頃毎週ウルトラマンが東京で暴れている信じていた私が言ってみる。これはSF小説だけじゃなくて、科学系雑誌 ( を装っているもの、ムーはあれでいいと思う ) TV番組、ネット等にも言えると思う。他 p329「第一法則 著名だが年配の科学者が、なにごとかが可能だと言えば、それはまずまちがいなく正しい。しかし彼が不可能だと言えば、たいていの場合はまちがっている。」ありそうで笑ってしまった。
読んでいると、昔のSFが読みたくなってきた。「遊星からの物体X」の原作「影が行く」読みたい!と思ったら絶版ですか…。